2006/06/29

コンサ・東京V戦

 4-0で勝ちました。こんな大差勝ち試合の生観戦は、岡田監督でJ2優勝した2000年秋の水戸戦以来でした。あのときは5-1だったかな? エメとか名塚とかが決めた試合でした。
 この日のコンサはよく動いていました。中盤も頑張っていましたが、目立ったのはFW中山元気。シュートは相変わらずうまくはありませんが、フッキがほとんど走らない分、前線からゴール前までディフェンスに走っていました。得点は少ないですが、柳下監督が使い続けるのがよく分かりました。
 中盤も金子や西嶋がよく動いて、東京Vの攻撃の芽をつんでいました。東京Vはプレスを受けてパスを後ろで回すことが多く、だめな時のコンサのようでした。若い選手が多く、テクニックはあるのでしょうが、もっと前線に放り込んだりすれば、コンサのDFも下がって混乱したのではないかと思いましたが、そんなシーンはほとんどありませんでした。
 東京Vの選手の運動量が少なく、またまたPKのやり直しもあり、コンサには運も味方して快勝できました。これで横浜FC、仙台、東京Vと上位に対しての連勝ですから、素直に評価できるのだと思います。
 運動量の多い鳥栖や愛媛などに対しても、こんな運動量で負けないプレーができれば、本物だと言えると思います。

2006/06/14

心から喜べない勝利 コンサ・徳島戦

 世の中、W杯で持ちきりですね。日本は豪州に逆転負け。日本はA代表の選手ですらも、サッカーに最も必要な「ボールを蹴る力」で豪州の選手に負けているのだ、とあらためて感じました。高原や福西は外して、豪州の選手は同じような距離と位置からちゃんと決めた。この違いがすべてだったような気がします。ジーコ監督の戦術や選手交代うんぬんはまた別の問題で、たとえ小野ではなく稲本が入っていても、結果は同じだったと思います。

 コンサは徳島に4-2でほぼ2カ月ぶりに勝ちました。疑惑の判定もありましたが、終わった後、自分はほとんど喜べませんでした。「これでまた現体制のサッカーが続くのだなあ」と少し落胆しました。
 この日もコンサのDF陣は徳島の大きくて速いFWに振り回されていました。クロスボールに対する対処、マンマークの仕方も全く改善されていませんでした。そしてお約束?の2失点をくらいました。
 同点に追いついてからは運動量も増え、西谷のボレーで勝ち越しました。後半も30分ごろからは徳島の選手も疲れてきて、前半のようなすばやい動きは少なくなったのも勝因の一つだったのかもしれません。
 徳島のFW羽地はいい選手だなと思いました。高さがあるのに足元もうまくて、キープ力がある。徳島が攻める時は前線でいつも起点になっていました。ボールを持つ味方の選手が苦しくなると少し下がってボールを受けてキープして、2001年のウィルのようだな、と見ていました。
 コンサのFWはフッキは別とすると、相川、石井、中山、清野とも、そこそこうまくてまとまっているけれど、これといった特徴のない選手ばかりです。そしてみんなフィジカルの強さとキープ力がない。では切り刻むようなスピードスターかというと、鳥栖にいった新居にはかなわない選手ばかりです。
 全員が道産子なら意味があります。しかしそうではないのに、どうして羽地のような選手をコンサは採らないのかな、と考えました。いまのコンサにほしいのは前線でボールをキープしてくれて、全体を押し上げる時間を稼いでくれるFW。そして1対1で強いDFではないでしょうか。
 徳島戦で負けたら、さすがのHFCも柳下監督自身も交代を考えたと思いますが、かなりラッキーな勝利でそれもなくなりそうです。私は柳下監督はいい指導者で目指す戦術もすばらしいと思いますが、やはり現在のコンサの選手には無理だと思います。
 柳下監督のこの3年間は、正直言って無駄だったと思います。早く身の丈に合ったサッカーを目指す態勢を構築してほしい。そうした意味で、この徳島戦の勝利は、喜べない勝利になってしまいました。