2011/09/04

日本人は戦争を選んだ


●1930年代の日本と現代のアメリカには共通点がある
●膨大な戦死者が出たとき国家は新たな『憲法』を必要とする
●戦争とは相手国の憲法を書き換えるもの
●歴史は教訓を与え、それが人類に災厄をもたらすことも
●アメリカの歴史の誤用=『中国喪失』のトラウマがベトナム戦争の泥沼化を導いた
●主権線=主権の及ぶ国土の範囲、利益線=国土の存亡に関わる外国の状態
●「民党は新たな領土(植民地)の官僚ポストを取れ」(福沢諭吉)
●戦争で得たものを外交の失敗で奪われた。もう政府に勝手なことはさせない→普通選挙運動へ
●日露戦争の犠牲者数、日本=戦死者8万4千人、戦傷者14万3千人、ロシア=戦死者5万人、戦傷者22万人
●満州事変の根っこには日露戦争の記憶を巡る日中間の戦いがあった
●欧米に向けて語る戦争正当化の論理と日本にとっての本当に重要なものとはずれていた
●「門戸開放」が戦争のプロパガンダになる
●戦争のための増税で有権者が戦前の2倍になり政治家の質も変わった
●第一次世界大戦の犠牲者数 世界全体=戦死者1千万人、戦傷者2千万人、日本=戦死傷者1250人
●日本は安全保障上の利益を第一目的として植民地を獲得した
●帝国国防方針の仮想敵国、1907年=ロシア、1918年=ロシア、アメリカ、中国、1923年=アメリカ
●第一次世界大戦の始まりからイギリス、アメリカへの反感が芽生えていた
●満州事変2カ月前のアンケート「武力行使は正当か」東大生88%が「然り」
●清朝とロシア帝国の崩壊→日露戦争で締結された条約に関する日中の解釈の違いが浮き彫りに
●満蒙への投資のうち85%が国絡み→健全な批判が起きにくかった
●連盟規約16条=連盟が解決に努めているとき新たな戦争に訴えた国はすべての連盟国の敵とみなす
●「農山漁村の疲弊の救済は最も重要」(陸軍パンフレット)
●アメリカとの戦争開始で天皇を説得する際、大坂冬の陣を教訓として使った
●アメリカが日本の南進に報復したのはドイツ戦で苦しいソ連を力づけるためだった
●ドイツは共産主義を倒すため合理的な中国との取引を捨てて日本を選んだ
●戦死者の9割が最後の1年半に死亡した
●終戦時、満州にいた日本人200万人、そのうちソ連侵攻後の死者数24万5千人
●満州移民で自治体に補助金、首長が村民を積極的に勧誘

確かに「戦争」を「原発」と読み替えてもほとんど通じてしまう。



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