2012/09/26

備忘録

9月25日の勉強会@新宿で聞いたこと。

  • 講演会では最近、経済より領土や安全保障の話の方が反応がよい。女性や若者も関心を示している。
  • 中国にはアリ族とネズミ族と呼ばれる層がいる。アリ族は周辺の自治領などから来た下層の人たちで中国人と見なされない。ネズミ族は農村から大都市にやってきた人たちで、戸籍が取れず、ちゃんとした家に住めない。ビルの地下に住んでいるのでネズミと呼ばれる。こうした層が暴動を起こしている。
  • 大連では暴動は全く起こっていない。日本企業が多く、撤退したら失業者が数十万人出るから。市民もよく分かっている。
  • 中国の企業では44歳で定年というところもある。辞めた人は自営業に転身し、自営業ブローカーのようなことをやっている人が増えている。
  • 中国は9%成長しないと革命が起きると言われてきたのに、現在の成長率は7.8%。あらゆる局面で行き詰まってきた。
  • レアアースの輸入で日本は全く困っていない。伊藤忠の知り合いは中国からの売り込みがすごいと言っていた。以前の危機で日本企業は脱レアアース、脱中国依存を進めてきたためだ。
  • 習近平はがんとの情報。
  • 大連で空母が完成した。カタパルトがなく、重い最新鋭の航空機は離陸できない。この空母は旅順港を母港とする艦隊の所属。尖閣を含む日本を管轄するのは青島の艦隊なので、日本に来ることはないと思われる。
  • デフレ下の中小企業再生はインフレ下での再生より100倍難しい。
  • 1997年のアジア金融危機で韓国は産業の寡占化が行われた。資本の大半は外国人、とりわけ米国人のカネだ。フィリピンは90%、韓国は60%が米国資本といわれる。だから韓国は4月になると外貨がぐんと減る。米国に送金するからだ。韓国では大卒の半数が就職できない。寡占化で何が起こったのか、検証する必要がある。
  • ウォン安とインフレは韓国のグローバル企業には最高の環境。日本では大前研一と竹中平蔵が持ち込んだ新自由主義、株主資本主義の優等生が韓国だ。韓国では寡占化で競争がなく、大半の国民が不幸になっている。日本もこんな社会になってよいのか、検証する必要がある。
  • 北海道の活性化の特効薬がある。津軽海峡にかちどき橋のような橋をかけることだ。津軽海峡は国際航路なので、中国の船もたくさん通る。通行料をとれば何もしなくてもばんばん儲かる。
  • トヨタとパナソニック関連で日本の雇用の2割になる。
  • 米国でも流通の寡占化が進んでいるが、勝ち残った大型小売店が地方の町からどんどん撤退している。買い物するのみ隣町まで数十キロ運転しなくてはいけなくなっている。
  • 日本にはリスケ中小企業が45万社ある。国のシンクタンクの分析では不良債権が70兆円ある。すべて吹っ飛べば銀行が直撃を受ける。
  • 円滑化法がどこへ行くのか、金融庁も「亀井が悪い」とさじを投げ始めている。1~2年延長される可能性もある。
  • 中国の軍事にはイスラエルが昔から支援してきた。中国はSLBMを打てる潜水艦を2隻つくった。それを配置しているのが南シナ海。そのため中国は南シナ海の支配を30年越しでやってきた。何もしてこなかった日本とは大違い。
  • このため、日本はロシアやインドなど、米国とも中国とも距離を置く国と手を結ぶべきだ。
  • 日本の政治はこれから、親米か親中か、自主派か依存派か、に分かれていくだろう。吉田茂は親米・依存派で長期政権を築いた。野田首相も同じか。
  • 尖閣問題の裏には、沖縄返還交渉と日米繊維交渉がある。沖縄返還を約束した米国は、日本が繊維交渉で譲歩すると思っていたが、譲歩しなかったのでキッシンジャーが激怒し、中国に尖閣の領有をあいまいにした。これから中国は領有権を主張し始めた。
  • ベトナムのギリシャ化が進んでいる。リスクが高まっている。このため企業にはフィリピンに移る動きがある。
  • 米国の海兵隊は議会の承認が必要な陸海空軍と違い、大統領命令だけで出動できる。その最大の部隊が沖縄にいるが、中国の攻撃を受ける可能性があるので、グアムに移動し、いまは豪州に移動しようとしている。その代替として横須賀に空母を2隻配置する。長崎のマリコンの大石建設は、佐世保に空母補修ドックがあり、関連事業で大忙しだそうだ。
  • 習志野の特殊部隊がいま那覇にいる。
  • シェールオイル・ガスで米国の天然ガス価格が大幅に下がった。エネルギーを売るしかないロシアは困っている。シェールオイル・ガスの掘削では環境問題が生じているが、東レの炭素繊維が活用されようとしている。
  • 地方では不動産はいまや動産化しつつある。商品として短期売買されている。ビルは半分埋まれば良く、5年くらいで回収して転売という動きが活発化している。
  • ミャンマーの土地売買には村上ファンドが絡んでいる。靴のABCマートの三木元社長は北朝鮮系で、村上氏とつながりが深い。
  • 日本では一日130兆円のカネが動いていると言われるが、そのうち国内は30兆円にすぎず、100兆円は海外で動いている。これでは国内で金融緩和をいくらやってもデフレは解消しない。
  • AKB48の芸能プロダクションの社長の芝さんは商工ファンドの出身。大島氏の弟子だ。
  • 日本の自衛隊の米軍依存や一体運用が着々と進んでいる。完全に米軍に組み込まれつつある。
  • 自衛艦と中国艦が1対1で戦闘したら自衛隊が勝つが、戦争とは物量だ。尖閣で海保は総動員して警備しているが、日本の自衛隊も海保も薄っぺらで、もう少ししたら続かない。中国はそこまで見据えて挑発を繰り返している。


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