2009/03/04

イノベーションのジレンマ


 クレイトン・クリステンセン著の「イノベーションのジレンマ」を図書館で借りて読んだ。

①イノベーション(持続的)が市場ニーズを超えると、下位市場に技術的には単純で低コスト構造の「破壊的イノベーション」が生まれ、ある段階を超えると市場を席巻する。
②持続的イノベーションで優位性を持つ巨大優良企業ほど、その破壊的イノベーションには対応できない。巨大企業の経営効率や収益向上という視点では、破壊的イノベーションの事業展開はビジネスになり得ないためで、巨大企業は後でその新分野で参入しても、新規参入企業に負ける。
③破壊的イノベーションを事業化するためにはいくつかの方法があるが、最も良いのは小規模な独立組織を立ち上げ、過大な投資を行わずに試行すること。試行錯誤は不可避で、初期の失敗は成功への経験となる。
④破壊的イノベーションの市場需要はほとんど予測できない。既存のマーケティング理論や経験値は役に立たない場合が多い。

といったところだろうか。
 メディア業界における破壊的イノベーションとは、はたしてインターネットかフリーペーパーか。この件についてはまた考えたい。

1 comment:

Anonymous said...

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