
4月もあと少しで終わるというのに、札幌は春らしい日がまだ数えるほどしかありません。毎日肌寒く、雪になりそうな雨が降ったりやんだり。大型連休中の桜は絶対に無理でしょう。「毎年こうだったかなあ」と空を見上げる日々が続いています。
今日はギターの話を。
こ のブログのタイトルの slow circle はご存知の方もいると思いますが、アメリカのアコースティックギターの名手、Alex de Grassi の1979年のアルバムの名前です。Windham Hill から出ているアルバムで、CDのジャケットが夕立前の小麦畑のような写真のものです。もう廃盤かもしれません。
de Grassi は超技巧派として知られ、同じ Windham Hill から出ているアルバム southern exposure の1曲目の overland なんか一人で弾いているとはとても思えない超絶テクを聞かせてくれます。ただうまいだけでなく、広大な平原の土のにおいがするような味わいのあるすばらし い曲と演奏です。ほかにもいいアルバムはたくさんあります。98年のwater garden も名作の誉れが高いアルバムです。
なぜ slow circle というタイトルをつけたのかというと、実はたいした理由はありません。de Grassi のアルバムで一番好きなわけでもないし、一番聞きこんでいるわけでもありません。de Grassi の作品の中でもメジャーではありませんし、アマゾンで検索しても下位に表示され、「在庫なし」とかになっています。
ですが聞いてみると(特にたまに聞くと)何となく心になじむスローな曲が多いのです。超絶テクの曲は少ないのですが、夏の終わりの昼下がりの畑のような、少し退屈で少し寂しい感じの曲がしみ入ります。
私が一番好きなアコースティックギタリストは Bill Mize なのですが、タイトルは de Grassi からいただきました。
次は Bill Mize について書いてみたいと思います。
No comments:
Post a Comment