2006/04/26

Bill Mize


Bill Mize は1980年代半ばの全米フィンガースタイルギターコンテストの優勝者です。アコースティックギターのファンの間では、Edward Gerhard と並んで「なごみ系」「癒やし系」などと呼ばれています。テクニックもすばらしいですが、郷愁豊かなというか、美しいメロディーの曲が多いギタリストです。
私が Bill Mize の曲と出合ったのは、東京・三鷹に住んでいた学生時代の90年ごろ。井の頭線の三鷹台駅前にまだあったレンタルレコード店「友&愛」(JR三鷹駅前発祥の日本初のレンタルレコード店です)で借りた windham hill guitar sampler でした。当時、このCDは「響」というタイトルでギターをデザインしたきれいなジャケットしたが、一度廃盤になって復活し、ジャケットも変わりました(少し暗いイメージに)。私が持っているCDはこの復活版です。その後、元のジャケットが復活したようですね。アマゾンでも最初のジャケット版が売られています。
このアルバムはオムニバスですが、9曲目に Bill Mize の silver plume waltz という曲が入っています。この曲は、ギター曲を少しは知るようになったいまでも、私が最も好きなアコースティックギターの曲です。シンプルなメロディーが3回繰り返される曲で、de Grassi のような超絶テクもありませんが、低音の響きといい、最後のメロディーが速くなるところといい、Bill Mize の良さが凝縮されている曲だと思います。
この曲は Bill Mize のファーストアルバムの sugerlands にも入っています。guitar sampler よりテンポがスローで、これはこれで良い曲なのですが、私はのびやかながらも切れのある guitar sampler版の方が気に入っています。
実績もあってキャリアも豊富なギタリストですが、アルバムセールスはいま一つなのか、のんびりしているのか、オリジナルアルバムは4枚しか出ていません。
Edward Gerhard のライブは札幌で一度(なんと宮越屋珈琲店で)見たことがありますが、Bill Mize は見たことがありません。来日したこともないのかもしれませんが、もしライブがあったら東京でも大阪でも見に行くつもりです。いつか Mize の本拠地、テネシーでライブを見てみたいと思っています。

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